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副業でハンドメイド販売をやってみたリアルな話
この記事は最後のおまけ部分だけ有料にしていますが、それ以外はすべて無料で読めるので、どうぞ気軽にご覧ください。
こんにちは。
在宅医療_薬剤師ラボです。
少し前に副業に関する記事を書いたところ、もっと詳しく書いてほしいとのお声をいただきました。
とても嬉しい。ありがとうございます。
今回は副業でハンドメイド販売をやってみたお話をします。
ハンドメイド販売とは、自分で作ったアクセサリーや雑貨をオンラインやイベントで販売することです。オリジナリティや特別感が魅力ですね。
わたしは手作りのアクセサリーをオンラインショップで販売することにしました。
私の他にも
「物作りが好きだから、それを副業にできたら最高じゃない?」
「自分の作品を販売して、楽しみながら収益も得られるかも!」
「頑張って作ったら、それなりに売れるんじゃないかな!」
そう思って、ハンドメイド販売を始めようとしている方は多いんじゃないでしょうか。
わたしも、副業としてハンドメイド販売を始め、「これで月10万円くらい稼げたらいいなー」 と期待に胸を膨らませていたのです。
(今思えばなんと無謀な、、、)
でも、実際にやってみると 「想像以上に厳しい現実と、思いもよらなかった喜び」 が待っていました。
価格設定の難しさ、作業時間と収益のバランス、SNSの発信、売れるまでの苦労…。
物を売るのって、めっちゃ難しい。。。
本記事では、私が実際に経験した 「ハンドメイド販売のリアルな話」 をお伝えします。
1. なぜハンドメイド販売を始めたのか
ハンドメイド販売を始めた理由は、妻と一緒にできる副業を探していたからでした。
妻はもともと物作りが好きなんです。私自身も細かい作業や無心になれる作業が得意だったこともあり、
「これは一緒に楽しく取り組めるんじゃないか?」 と考えていました。
お金も稼げて、一緒に楽しめるなんて最高じゃん!!って思ってたわけです。
取らぬ狸の皮算用じゃないですけど、いずれは妻に刺繍作業を任せ、自分は別の仕事をすることも計画しておりました。
「軌道に乗ったら妻がメインで作業し、自分は別の副業作ってガッポガッポ、、!!」 という流れを考えていたんですね。
「お金稼げて」さらにそれが「楽しくて好きなこと」 って、めちゃくちゃわくわくしません?
普段の仕事って、正直やりたくないじゃないですか。
それなのにハンドメイドは楽しめてお金も稼げるなんて最高!
この時点では、「ハンドメイド販売で稼ぐのが難しい」 なんてこと、深く考えていませんでした。
だいぶおバカなテンションでハンドメイド販売を始めちゃいました。
2. 実際にやってみてぶつかった壁
① 価格設定の甘さに気づく
当初は副業で月10万円を稼ぐことを目標にしてました。
それだけ稼げれば年間120万円、なかなか大きな金額です。
旅行も行けるし、子供達にも使ってあげられるし、妻にプレゼントなんかも買えちゃいますよね。
そんなことを考えながら最初に販売したのは、「刺繍ヘアゴム」 でした。
オリジナルの手刺繍で、作るんです。
こういうの。結構可愛いでしょ?
販売を開始して、最初に直面したのは価格設定の難しさでした。
このヘアゴム、いくらなら購入しますか?
「ヘアゴムって普通に買えば300円以下だよね?」
確かに 「世界に一点もののハンドメイド」 ではあるけれど、、、
という現実が立ちはだかります。
価格を上げすぎると、これがまあ売れないんです。
刺繍って実は結構手間がかかってて、1個作るのに1時間かかるんですよね。
人件費とかも考えた最安ライン、「1つ1000円」 に設定しました。これなら売れ行きはぼちぼちです。
しかし、これでは月10万円稼ぐには 100個売らなければならない。
つまり、月100時間もハンドメイドに費やさなければいけない という計算になります。
いやいや、無理じゃない???
こちとらサラリーマンです。毎日9時間働いてるわけです。そんな中で月100時間? 1日も休まなかったとしてしても、毎日3時間労働追加???
どう考えても無理!!!嫌すぎる!!
「だったら1つあたりの価格を上げるしかない」と考えました。単価の安い刺繍ヘアゴムから、市場で比較的高値な刺繍ブローチ に切り替えることにしたのです。
② ブローチに切り替えても売れない
ブローチなら目標金額いけるんじゃない??!いけるかも! と思っていたんですが… 今度は全く売れませんでした。
理由は単純で、「市場には美しいブローチがたくさん、安く売られている」 から。
企業努力のすごさを痛感しましたね…。
300均ってあるじゃないですか。
あそこで売られてるようなアクセサリー見たことありますか?
あれめっちゃ綺麗ですからね。あの価格であの美しさ、ハンドメイド市場を破壊する気満々ですよ。
高価格のブローチは、とても販売が難しい。
じゃあどうすればいいのか?
値段で勝負しちゃダメなんですよね。
挑戦したのは「作品の背景やストーリーを伝え、価値を理解してもらうこと」
なぜこの価格なのか、どんなふうに作られて、どんな想いが込められているのか。
ここで、SNSでの発信が必要になりました。
3. 挫折と学び
① SNSでの発信の難しさ
私はもともとSNSが得意ではありませんでした。
LINEとかは使いますよ? ただX(旧Twitter)やInstagramはほとんど触れたことがありません。
なんだかとても充実したキラキラした世界で使用されているもの、、、という認識でした。
でも、怖がってばかりもいられません。
作品の価値を伝えないと売れない。売れなければウハウハ生活は夢のまた夢。
そこで重い腰をあげて、Instagramに初挑戦!
最初は 「リールを使えば閲覧数を伸ばせる」 という噂を耳にし、
「刺繍の大変さや苦労を見せる動画」 を投稿していました。
リールのおかげで確かに閲覧数は伸びるんです。多いときだと1つの動画で1万再生してもらえることもあります。
素人が作った動画が1万回みてもらえる世界ってすごいですね。
でも… 「売上には繋がらない」 んですよね。
理由はシンプルで、「見てはくれるけどお客さんが増えるわけじゃない」
苦労系の動画を見てくれる人は、おそらく刺繍をしてるひとであって、買う人ではなかったわけです。
刺繍仲間が増えるのはとても嬉しいけど、売上もほしい、、、、!
そこで、方向転換して 「作品の特別感」 を伝える投稿に挑戦しました。
「世界に一つだけの特別感」「機械には作れないクオリティ」 を意識して発信。
しかし、今度は閲覧数が伸びない、、、!!
売上に繋がる発信と、フォロワーを増やす発信のバランスに悩みました。
Instagram難しすぎる。。
② 「ファンを作る」ことの大切さ
そんな中、ある購入者さんから DM をいただきました。
「作品の世界観が好きです」「制作過程を見て、すごく丁寧に作られているのがわかりました」
もうこのDMもらったときは泣きましたね。
売上は全然なのに、報われたと思いました。
その時に
「ファンになってくれる人こそ、大事にしなくちゃ」 と考えるようになりました。
SNSは、フォロワーを増やすことを目的にしてはいけなかったんです。
「自分の作品の価値を本当に理解してくれる人に届けることが大切」 です。
4. ハンドメイド販売をやめた理由
ハンドメイド販売は楽しかったです。
いろんな学びと、いろんな繋がりを作ることができました。
しかし、 続けることができなくなってしまいました。
理由としては
・どれだけ無理して作っても、全部は売れない
・目標に到達しても、維持するのが大変
・これらを理由に、作ることが楽しめなくなってしまった
・ハンドメイド販売はあくまで目標を叶えるための副業である
だから、私は 「副業としてのハンドメイド販売」 をやめる決断をしました。
今でも刺繍は好きです。でも、稼ぐ手段としては別の道を選びました。
「身につけた刺繍技術、仲良くなったフォロワー様達、購入してくれた方々」
ハンドメイドを副業の主力から外す決断は、やはり寂しさもあります。
それでも叶えたい目標があるのです。
時間は有限で、目標にまっすぐ突き進む道を選びたくなりました。
5. ハンドメイド販売を考えている人へのアドバイス
ここからは、これからハンドメイド販売を始める方へ、「私が実際に経験したリアルな学び」 をお伝えします。
✅「安売りは絶対にだめ!」
• 安く売ることでブランド価値が下がる理由
• 適正価格をつけないと、副業として成立しない現実
✅「適正価格で売るための考え方」
• 原価=材料費ではない!「人件費」を考慮する価格設定とは?
• 価格を上げたときにお客さんが離れた話と、その後どう立て直したか
副業として収益を出すために、そして 「売れたけど全然利益が出ない!」という状態を防ぐために、私が学んだことをお話しさせていただきます。
興味がある方は、ぜひ引き続きお付き合いくださいませ。