“クラフト作家のためのSNSマーケティングの基礎”

“クラフト作家のためのSNSマーケティングの基礎”

“クラフト作家のためのSNSマーケティングの基礎”

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 あなたが情熱を込めて作り上げたクラフト作品、せっかく完成したのに思うように売れない。そんな現状にストレスを感じていませんか?創造力を発揮して形にした作品が注目されずに埋もれてしまうのは、クリエイターとしてつらい瞬間ですよね。クラフト作家として、作品をもっと多くの人に知ってもらいたい、そして売り上げを安定させたいという気持ちは非常によくわかります。しかし、現実は厳しく、SNSで宣伝してもなかなか反応が得られず、販売数が伸びないという声も多く聞かれます。

 

でも、ここで一つ重要なことがあります。マーケティングを学ぶことは、単に「売るため」の手段ではなく、あなたの創作活動自体をより楽しく、充実したものに変える力があるということです。なぜなら、自分の作品が正しく多くの人に届き、その価値が認められることは、大きな喜びとやりがいをもたらします。お客様からのフィードバックや反応は、さらなるインスピレーションを与え、あなたの創作活動を次のレベルへと導いてくれるのです。

 

実は、スマホ一台で可能な「SNSマーケティングの基本スキル」を身につけることで、あなたの作品はもっと広く注目され、売り上げも大きく飛躍する可能性があります。複雑なテクニックは必要ありません。ターゲットを明確にし、一貫した発信を心がけるだけで、あなたのブランドは持続可能な形で成長し、クリエイティブなプロセスそのものがより楽しくなります。

 

しかし、ここで立ちはだかる障害もあります。計画性のないSNS運用、マーケティングターゲットの不明確さ、一貫性のないコンテンツ。これらが成功への道を妨げています。このままでは貴重な時間と労力を浪費してしまうかもしれません。

 

そこでこの記事では、プロが実際に活用している具体的なマーケティング戦略と、その即効性のあるステップバイステップの方法を紹介します。この記事を読んだ後、すぐに実行に移すだけで、あなたの作品はより多くの人の目に触れ、購買意欲を高めることができます。そして何より、マーケティングを駆使して自分の作品が評価される喜びを感じることで、創作の楽しさがさらに深まるはずです。このチャンスを逃さず、今こそあなたのクラフト作品の未来を変える一歩を踏み出しましょう!

 

それでは、ここで簡単に自己紹介を。

サステナブルをテーマにアート作品の制作販売を行っているソルステラです。

個人としては陶芸歴10年目、販売経路は委託と通販をメインに、店舗を持たずに活動しています。

購入されるお客様の約半分が直接ご依頼をくださり、制作前から作品の行き先が決まっているありがたい状態です。

 

今回この記事を書くと決めたことには、実は大きなきっかけがあります。

元々、私はモノが売れることを、こんな風に考えていました。

 

“良いモノが出来れば、それは勝手に売れていく”

 

職人に弟子入りしてみっちり修行をした後、自分らしさを象徴するスタイルを作りあげて、ストーリーも理念も品質も持っている。

売れない訳がない。

でも、思っていたようにはいきません。

勿論売り上げがゼロということはなかったです。

応援してくださる方自体は沢山いて、決して少なくはないご依頼もいただいている。

だけど稼げるというほどは売れない。

むしろ、より良い物を作ろうと制作を重ねる度、その大部分が在庫になり部屋を圧迫していく。

理想は、陶芸だけで生活できる専業の作家。

現実は、生活費を稼ぐためのバイトに時間を取られ、制作の時間を確保するのも大変。

理想と現実にギャップがあるのはどうしてだろう。

もしかして、何かとてつもなく大きな間違いをしているのか……?

 

そうして、ようやく気付きました。

“良いモノを作ることと、販売することは全く違う”

 

コミュニケーションが苦手でも、営業が得意じゃなくても、供給過多な商品でも、売れている人や物はいくらでもある。

いまからでも販売の勉強をしよう。

バイヤーに頼むだけではなく、自分がまずその知識技術を手に入れよう。

ということで、お世話になっている同業の大先輩やプロの販売員、有料養成講座等を通じて教えていただいたことを、自分のために体系化してまとめました。

本当は、制作よりもそういうことの方が得意なんですね。

 

そんな風に、“好き”なことと得意なことが違うから、うまく行かない事がある。

いまはまだ上手くいっていないけど、同じように“好き”なことで生きたくて、頑張っている人がいる。

ならば!ということで、今回この記事を届けます。

 

挨拶だけでも長くなりましたが、ここから先の文章の方がよっぽど長いです。

自分が学びたかった大切な基礎だからこそ、ちゃんとまとめればかなりの物になると思ったら案の定です。

きっちり押さえればいくらでも応用が利く基礎を詰め込んだので、これからのあなたに生きるはずです。

コンサルやコーチング、講座等を受けることを考えても、基本がわかっていれば質問や挑戦の質があがります。

 

それでは本編へ。

モノづくりの世界に生きる全ての人に贈る、SNSマーケティングの基礎


 

目次
1章: クラフト作家が抱える現状と課題
1.1 クラフト市場の成長とその裏に潜む厳しい現実
1.2 なぜ売れないのか?その主な原因
1.2.1 ターゲットの曖昧さ
1.2.2 SNSの活用不足
1.2.3 商品ページやプロフィールの不備
1.2.4 価格設定の不適切さ
1.2.5 ブランディングが不足している
2章: クラフト作家のための具体的な解決策
2.1 ターゲットを明確にすることの重要性
2.1.1 ペルソナ設定が売上に直結する理由
2.1.2 ペルソナに基づいたSNSコンテンツの作り方
2.2 SNS投稿の頻度と一貫性が鍵
2.2.1 コンテンツカレンダーの導入
2.2.2 スマホ一台でのスムーズなSNS運用
2.3 顧客のフィードバックを最大限に活用する
2.3.1 レビュー収集の重要性
2.3.2 ユーザー生成コンテンツ(UGC)の活用
3章: SNSマーケティングの基礎と戦略
3.1 SNSプラットフォームの選び方
Instagram: ビジュアル重視、若年層~40代向け
Pinterest: アイデア検索、30代~50代女性向け
TikTok: 短い動画形式、10代~30代向け
3.2 エンゲージメントを高めるSNS戦略
フォロワーとのコミュニケーションを積極的に行う
フォロワーを巻き込むキャンペーンを実施する
ビジュアルとメッセージの一貫性を保つ
3.3 スマホ一台で実行できる簡単なSEO対策
商品ページのキーワード最適化
Altテキストの活用
モバイルフレンドリーなサイトデザイン
3.4 コンテンツのプランニングと投稿スケジュール
投稿スケジュールの作成
コンテンツの多様性
コンテンツカレンダーの作成
4章: 販売につなげる効果的なCTA(行動喚起)
4.1 魅力的なCTAの作り方
限定性を強調する
クーポンや割引を提供する
ソーシャルプルーフを活用する
4.2 CTAを効果的に配置する
投稿内でのCTA
プロフィールでのCTA
ストーリーズでのCTA
4.3 CTAのテストと改善
A/Bテストの活用
コンバージョン率の追跡
フォロワーからのフィードバック
5章: フォロワーとの関係構築
5.1 フォロワーとのコミュニケーション
コメントへの返信
ダイレクトメッセージでの対話
5.2 フォロワー参加型のイベントやキャンペーン
プレゼントキャンペーン
ハッシュタグキャンペーン
ライブ配信イベント
6章: 持続可能なSNS戦略
6.1 継続的な投稿とコンテンツの質の向上
投稿スケジュールの策定
コンテンツの多様化
フィードバックを反映させる
6.2 長期的なゴール設定
フォロワーの質に注目
エンゲージメントの指標を測定
6.3 コミュニティの形成
ブランドストーリーの共有
フォロワー参加型のコンテンツ
オフラインイベントの活用
終章: 今すぐ行動を起こそう


 

第1章: クラフト作家が抱える現状と課題

 

1.1 クラフト市場の成長とその裏に潜む厳しい現実

近年、クラフト市場は急速に成長しており、SNSやオンライン販売の普及により、クラフト作家が自分の作品を広く世界に発信する機会が増えています。この成長は、多くの作家にとってチャンスであり、自分の手で作り上げた作品を世に送り出し、直接顧客と繋がる手段が豊富に存在する今、これまでになく魅力的な時代と言えます。

 

しかし、この成長には影の部分もあります。市場が急激に拡大する中で、多くの作家が「作品が埋もれてしまう」という悩みを抱えるようになりました。クラフト市場の競争が激化するにつれ、作家として目立つことは以前よりも難しくなっており、ただ質の高い作品を作って販売するだけでは、顧客の目に留まることが難しくなっています。技術の高さはもちろん大切ですが、それだけでは作品が注目されない現状に、多くの作家が直面しているのです。

 

たとえば、ある革製品の作家は、技術力に自信を持ちながらも、自分の作品が市場で目立たず、売上が思うように伸びないという問題に悩んでいました。彼は長年かけて技術を磨き上げ、手作りの革製品に誇りを持っていましたが、オンラインショップに出してもなかなか反響が得られず、自分の作品が「他の大量に出回る製品の中で埋もれてしまっている」と感じていました。彼のように、質の高い作品を作り上げているにもかかわらず、適切なマーケティングやブランディングが不足しているために、作品が広く認知されないというケースが増えています。

 

このような状況に対処するためには、単に良い作品を作るだけでなく、作品の価値をどのように伝えるか、どのようにして顧客に届けるかというマーケティングの視点がますます重要になってきます。市場が成長する一方で、多くの作家が売上の伸び悩みや顧客との距離感に苦しんでいるのは、こうした背景があるからです。

 

1.2 なぜ売れないのか?その主な原因

では、なぜ多くのクラフト作家は、質の高い作品を作っているにもかかわらず売れないのでしょうか?ここでは、その主な原因として5つの要素に分けて詳しく説明します。

 

1. ターゲットの曖昧さ

多くのクラフト作家が抱える問題の一つに、ターゲット設定の不明確さがあります。クラフト作家は、しばしば自分の作品が誰に向けられているのかを明確に理解していないことがあります。特に、自分の作品が「誰にでも受け入れられるはずだ」という考えに囚われやすく、結果的にターゲットを絞らないマーケティングを行いがちです。

 

しかし、実際のところ、幅広い層に向けた作品は、特定の顧客層に対して強い魅力を感じさせることが難しく、最終的には「誰にも特別な感情を呼び起こさない」作品になってしまうことが多いのです。このような曖昧なターゲット設定は、顧客の心に響くメッセージやビジュアルが提供できず、結果として販売に結びつかないことが多いです。

 

よくある例として、クラフト作家の中には、ターゲット設定を見直すことで成功を収めた人々が多くいます。初めは自分の作品がどんな顧客層に向けられているのかを特定せず、広範囲にマーケティングを行っていた。しかし、売上は伸び悩み、作品が市場で埋もれてしまうという問題に気付いたことで、「30代の働く女性」を明確なターゲットとし、彼女たちの日常生活を豊かにするシンプルで実用的な食器を作ることに集中。その結果、作品が共感を呼び、売上が飛躍的に伸びるというような具合です。

 

ターゲットを絞ることで、顧客にとっての「自分だけの特別な作品」として認識されやすくなり、マーケティングもより具体的で効果的になります。これは、クラフト作家が作品を販売する際に最初に取り組むべき重要なステップです。

 

2. SNSの活用不足

多くのクラフト作家は、SNSを十分に活用していない、または誤った方法で活用していることが問題となっています。SNSは、作品を広く知ってもらうための強力なツールですが、それだけでなく、ファンとのコミュニケーションを深め、長期的な関係を築くための場でもあります。

 

しかし、実際には、SNSを「作品をただ見せるだけの場」として捉えている作家が多く、フォロワーとのエンゲージメントが不足しているケースが多いです。例えば、定年後にクラフト作家になった友人は、スマホに慣れないと言う理由から、自分の作品の完成写真を定期的に投稿するだけで、フォロワーとのコミュニケーションをほとんど行っていませんでした。その結果、作品には一定の「いいね」がつくものの、購入につながることはほとんどありませんでした。

 

そこで、彼はSNSの運用方法を見直し、制作過程や作品に込めた思い、素材の選び方など、作品の背景にあるストーリーを投稿するようになりました。この変化により、フォロワーとの対話が増え、彼の作品に対する共感や信頼感が生まれ、最終的に売上が上昇したと教えてくれました。SNSを効果的に活用することで、フォロワーは単なる「見込み客」から「熱心なファン」に変わり、作品が売れる土壌が整っていくのです。

 

3. 商品ページやプロフィールの不備

商品ページやプロフィールは、クラフト作家にとって自分の作品を顧客に知ってもらう最初の接点です。これらが不十分であれば、作品の魅力が十分に伝わらず、購入に至らないことが多々あります。特に、写真の質やプロフィールの内容が貧弱だと、顧客の興味を引くことができません。

 

実際、あるクラフト作家が、商品ページの写真をプロのカメラマンに撮り直してもらったところ、売上が劇的に改善したという事例があります。彼はもともとスマートフォンで撮影した簡単な写真を使用していたため、作品の質感やディテールが十分に伝わらず、顧客の関心を引くことができませんでした。しかし、プロの手によって撮影された高品質な写真を使用するようになってからは、作品の魅力がより鮮明に伝わり、顧客からの反応が大幅に向上しました。

資金を懸念するなら、最初は親しい友人に頼むというのもひとつの手です。ただ親しいというだけでも、作家本人が気付いていない魅力を理解していることが多々あります。

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